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肌のシミの原因 肌のトラブル・悩みにとことん挑戦 Vol.2 2007.10.22
★皮膚の構造
肌のシミの原因について考える前に、皮膚の構造の理解を整理して
おきます。今後肌のシミの原因やその解決方法を考える際に役に立
ってきます。
皮膚の表皮は4つの層から成り立っています。
下から順に基底層、有棘層、顆粒層、角質層です。
表皮の最下部にある基底層は、真皮と接触しています。
基底層は、真皮の毛細血管からにじみでる、細胞外液により、栄養
を補給、細胞分裂を行い、細胞の新生、増殖、素肌美とつくりだし
ているところです。
基底層の上にあるのが有棘層です。表皮の大半をこの有棘層が占め
ています。
有棘層は下の方にいくほど、多角形で、上にいくにつれ徐々に、横
に扁平となり、モザイク状に5〜10層に並んでいます。
つぎが顆粒層。
顆粒層は2〜3層の薄い層になっており、ケラトヒアリン顆粒を含
んでいます。
顆粒層に含むケアトヒアリン顆粒は、紫外線を反射する水晶体のよ
うなものです。
アルカリ性なであり皮膚の重要な防御的な役割を果たしています。
最後が角質層。表皮の下の真皮を外界の刺激から守る大切な役割を
しています。角質層は水分と天然の保湿剤NMF(ナチュラル・モ
イスチュアライジング・ファクター)が中にあって、肌の潤いをつ
くり、同時に 外からの刺激に対して防御の役目を果たします。
他の層よりも細胞膜が厚く、物理的刺激から肌を守り、侵入を防い
でいます。
薄い層が積み重なり、古くなった細胞が順に剥がれ、表皮細胞の入
れ代わりをします。これをターンオーバーという現象です。
周期は約28日といわれ、肌の生まれ変わりが行われます。
★肌のシミと関係があるのは基底層とメラニン色素
肌のシミと関係があるのは表皮の奥の基底層です。
ここには色素細胞のメラノサイトが存在し、このメラノサイトによ
ってメラニン色素が作り出されます。
メラニン色素は皮膚の色を決定するとともに、紫外線から皮膚を守
る大事な働きをしています。
もしメラニン色素がなければ、皮膚の奥深くまで紫外線が入り込み
、ちょっと紫外線を浴びただけで、水ぶくれや炎症を起こすことに
なります。
また、紫外線によってDNAを破壊され、皮膚癌などになってしま
うのです。メラニン色素は私たちの体を守る大切な防衛物質なので
す。
メラニン色素を含む表皮細胞ができることにより、肌にバリアゾー
ンをつくり守ってくれているのです。
このメラニン色素と上手に付き合うことが、美肌の秘訣です。
★メラニン色素生成のしくみ
メラニン色素をつくる第一要因が紫外線ですので紫外線とメラニン
色素の関係でメラニン色素生成のしくみを見ていきます。
表皮の基底層に存在する、メラニン色素を作り出すメラノサイト
(メラニン形成細胞)。このメラノサイトが紫外線の刺激を察知す
るとメラニン色素をつくります。
紫外線が肌にあたると、 情報伝達物質【活性酸素、MSH(メラ
ノサイト刺激ホルモン)、エンドセリンなど】が発生します。
※活性酸素とは
活性酸素は細胞内を傷つけたり、老化を促進する物質。
癌の原因になったりもしますが、この活性酸素は紫外線の刺激が大
きな発生要因のひとつになります。
実は、メラニン色素は活性酸素を材料にしてつくられるのです
※メラノサイト刺激ホルモン、エンドセリンとは
メラノサイト刺激ホルモン、エンドセリンは共に紫外線を受けると
表皮細胞から出る物質です。
メラノサイトに働きかけメラニン色素を作るように指令を出します。
情報伝達物質の指令をうけて、メラノサイト内でチロシナーゼとい
う酵素が活性酸素を吸収、分解します。
活性酸素を吸収、分解して、それを材料にして作られたのがメラニ
ン色素なのです。
ということは、逆に考えるとメラニン色素が増える(日焼けする)
ということは活性酸素をメラノサイトが退治した証拠なのです。
そして肌のターンオーバーでメラニン色素を含んだ細胞が表皮にあ
らわれます。このおかげで紫外線から肌を守ることができるのです。
★メラニン排泄のしくみ
受ける紫外線量の減少に伴い、メラノサイトでのメラニン色素の生
成は減少します。
そしてメラニン色素を含んだ細胞はお肌のターンオーバー(新陳代
謝)によって、皮膚の表面に押し上げられ、自然にメラニン色素は
排泄されます。
また、一部はマクロファージ(白血球の仲間)の貪食作用によって
消失します。
これらの働きで、お肌は本来の肌色を取り戻すのです。
しかしながら、肌の新陳代謝の乱れや低下で、局部的にメラニン色
素が沈着したままになったり、紫外線の量が減少しても、何らかの
原因により、メラノサイトが休むことなく局部的にメラニン色素を
生成し続けることがあるのです。
これがシミとなります。
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